春日井まちゼミ
春日井インター付近 (22)大泉寺町 尻冷し地蔵
(17)腸恩山退休寺 (18)下街道の古井戸 (19)お天王さま/常夜灯
(20)大泉寺八幡社 (21)御嶽神社 (22)尻冷し地蔵
石像の左側には、江戸時代初期 正保4年(1647年)と彫られており、市内で最古の地蔵と思われる石仏です このお地蔵さんの伝承を記します
追手に追われて傷ついた一人の武士が喉が渇いていたから水を探していたところ、近くの村人に湧き水を尋ねたが、関わりたくないと思い、口をつぐみ教えなかった。
武士は止むを得ず湧き水を探し歩き回った後、ようやく清水を探し当てた。この清水で傷口を洗い、水を飲み終えたところで、不運にも敵に討たれてしまった。その村人は、「申し訳ないことをした。すぐに教えたら逃げおおせることができた」と嘆き、武士の霊を慰めるため、その清水の上に地蔵像を建てたと伝わっている。
清水の湧き出る上に建てられたために、地蔵の足元がいつも濡れていることから、誰いうとなく「尻冷し地蔵」と呼ばれるようになったといいます。
この地蔵像を明治半ばに村人が参拝しやすいようにと退休寺に移したところ、村中に伝染病が広がった。地蔵のたたりと恐れた村人はもとの場所に戻すことにしました。
地蔵像は大八車で移設しました。この時下り坂でも重かったのに、元の場所に戻す上り坂では、軽かったと伝わっています。